星魚の詩『大樹のものがたり』~No.10.03.10~
星魚の詩『大樹のものがたり』~No.10.03.10~

はじめはちいさな
めぶきだった。
土のなかから。
いのちとして
あらわれ
ひらいた。
なかまたちのなかで
やすらかに生きた。
あるとき、
今在る場所へと
居をうつされることとなった。
ひとびとの
移ろいをみてきた。
よろこびや
かなしみや
にくしみや
画策。
ひとの移ろいを。
恋のあわさも
叶わぬ願いも
そのままに
ただ
うけとめた。
栄えては
移ろう流れを。
想いを。
ここで受け
みてきた。
いつしか
遠くまで
見渡せるようになった。
顔ぶれもかわり、
風のにおいも
街のよそおいも、
ひとの数も
なかまたちも
移ろう時のなかで
わたしは
ただ
わたしであった。
時がきた。
わたしは朽ちる
風の日に。
わたしはゆくが
ただ
溶けて還るのみ。
もとへとかえり
また
うつろいを超えた世界で
観ている。
この地からさらに
すべてになって
ひとを
このほしを。
みていよう…。
(c) Atelier Star Fish 2010.03.10
Tomomi Natsume.
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鎌倉の大イチョウが、そのお役を終えたそうです。
なかはすっかり朽ちて、
倒れたあと、空洞となっていたことがわかったそうです。
そんなふうでいても、
毎年まいとし、変わらずに
葉を茂らせ、実らせ、色づきつづけて
わたしたちをみまもってくれていたんですね。
おつかれさまをこめて。。
『ほしうを工房』なつめともみ
(c) Atelier Star Fish 2010.

はじめはちいさな
めぶきだった。
土のなかから。
いのちとして
あらわれ
ひらいた。
なかまたちのなかで
やすらかに生きた。
あるとき、
今在る場所へと
居をうつされることとなった。
ひとびとの
移ろいをみてきた。
よろこびや
かなしみや
にくしみや
画策。
ひとの移ろいを。
恋のあわさも
叶わぬ願いも
そのままに
ただ
うけとめた。
栄えては
移ろう流れを。
想いを。
ここで受け
みてきた。
いつしか
遠くまで
見渡せるようになった。
顔ぶれもかわり、
風のにおいも
街のよそおいも、
ひとの数も
なかまたちも
移ろう時のなかで
わたしは
ただ
わたしであった。
時がきた。
わたしは朽ちる
風の日に。
わたしはゆくが
ただ
溶けて還るのみ。
もとへとかえり
また
うつろいを超えた世界で
観ている。
この地からさらに
すべてになって
ひとを
このほしを。
みていよう…。
(c) Atelier Star Fish 2010.03.10
Tomomi Natsume.
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鎌倉の大イチョウが、そのお役を終えたそうです。
なかはすっかり朽ちて、
倒れたあと、空洞となっていたことがわかったそうです。
そんなふうでいても、
毎年まいとし、変わらずに
葉を茂らせ、実らせ、色づきつづけて
わたしたちをみまもってくれていたんですね。
おつかれさまをこめて。。
『ほしうを工房』なつめともみ
(c) Atelier Star Fish 2010.
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